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登録販売者が転職する際の履歴書の書き方とは?

履歴書は登録販売者が転職活動を行う上で、とても重要なアイテムです。履歴書の書き方によって、採用官の印象も左右されます。

「効果的な履歴書・職務経歴書」をマスターすることが、転職への近道になるのです。こちらでは、転職の際に役立つ履歴書と職務経歴書の書き方をご紹介。現在、狙っている会社がある人は必見です。

履歴書の重要性

履歴書の最も大きな役割は、応募者の基本情報を採用する側に伝えること。名前や住所、学歴と職歴、保持している資格、志望動機や自己PRなどを、特定のフォーマットに記載して自分を知ってもらいます。

企業の方針や応募者の人数によっては、面接前に書類審査を行うこともあります。そのようなケースでは、履歴書に興味を持ってもらえなければそこで終了です。履歴書のフォーマットを守りながらも自分のアピールポイントをしっかりと盛り込み、企業側に「この人物に会ってみたい」「見どころがありそう」と思わせるような内容に仕上げましょう。

採用側が最低限チェックするポイントは下記の通りです。

  1. 誤字脱字の有無
  2. 丁寧に仕上げているか

誤字脱字がある履歴書はかなりのマイナスポイント。たった1ヵ所の誤字脱字でも、落とされる場合があります。

また履歴書を丁寧に仕上げているかも大切なポイントです。手書きの場合、清書に自信がない人もいるかもしれませんが、一字一字を丁寧に書いているか否かは担当者に伝わるものなのです。

パソコン入力やWebエントリーで応募する場合であれば、できるだけ空欄を失くし、雑な印象を与えないよう気をつけましょう。

履歴書の書き方

フォーマットとルールを守りながらも、採用担当者の目に留まるような履歴書の書き方を具体的に紹介していきます。

正式名称で書く

資格や職歴を記入する場合、下記のように略さず正式名称で記入してください。

手書きとパソコン入力、どちらがよいのか?

応募する企業側がとくに指定していないのであれば、履歴書は手書きでもパソコン入力でも問題ありません。パソコンでの書類作成が普通になった現在、パソコン入力の履歴書だからといって落とされることはないでしょう。

パソコンで履歴書を作成する場合は、見やすい大きさのフォントに統一し、タイプミスや漢字への変換に気をつけること。また、プレビュー画面だけで確認を済ませず、自分でもプリントアウトし、紙出した後のイメージまで確認してください。

手書きの場合には、消えない黒のボールペンで丁寧に記入しましょう。

その他、大事にしたいのが「読みやすさ」です。文字の大きさや上下の高さを揃えてください。間違えた場合はもう一度書き直します。修正液などの訂正はNGです。下書きがあったほうが、書き損じは少なく済むでしょう。

基本的に「手書き」と「パソコン入力」の履歴書の違いで落とされることはないと記述しましたが、丁寧に書かれた手書き履歴書には、パソコン入力の履歴書にないメリットがあります。

文字には個性があるため、パソコン入力の履歴書より目につきやすいこと。もう1つは、手書きの履歴書は「その応募先のためだけに作成された1枚である」ということです。

日付や応募先、志望動機などを簡単に差し替えられるパソコン入力の履歴書より、手書きの履歴書のほうに重みがあることを採用者は理解しています。倍率が高いと予想される企業であれば、あえて手書きにしてみるのもアリかもしれません。

資格欄はどうやって書くの?

登録販売者の資格を履歴書に記入する場合、実務経験によって次の3通りの人がいます。

  1. 登録販売者資格試験に合格しているが、実務は未経験
  2. 実務経験はあるが、研修中
  3. 正規の登録販売者

登録販売者の求人においてこの項目は重要です。実務経験の有無により、給与や資格手当が変わってくるため正確な情報を伝える必要があります。資格欄への記入方法は次の通りです

1.未経験者の場合

販売登録者試験に合格しているが、医薬品販売業での経験はまったくない人の場合は次のように記入してください。年月は合格発表のあった日付です。

2.実務経験はあるが、研修中の場合

正規の登録販売者になるには、過去5年以内に通算2年以上・ひと月80時間以上または5年以内に合計1920時間以上の実務経験が必要です。この条件に満たない人は研修中の登録販売者という立場ですが、販売経験がまったくないわけでもありません。よって、資格欄に記入する際は、次のようになります。

何時間分の実務経験があるのか、前職の勤務先から「実務従事証明書」を発行してもらいましょう。採用された際は、この証明書を提出する必要があります。

また一度は正規の販売者になったものの、長期のブランクで再び研修中扱いになった人もいるかと思います。その場合は、

となります。

3.正規の登録販売者の場合

研修期間を終えている正規の登録販売者は、資格欄に次のように記入します。

年月は販売従事登録証に記載されている日付を書いてください。

志望動機を書く時のポイント

「なぜこの会社を選んだのか?」「この会社で目指したいことは?」など、志望動機は採用側にとって重要項目。採用する企業からすれば、ポジティブな志望動機のほうが好印象です。

履歴書の志望動機欄は限られたスペースしかありませんが、ありがちな動機だけでなく自分の想いを込められれば大きなインパクトにつながります。

この志望動機は面接の際にも必ず尋ねられる質問なので、下書きのつもりで文章にしておくと便利です。

採用側にインパクトを与えたいなら、よくある内容ではいけません。自分の経験や経歴、応募する企業のモットーを理解したうえで自分なりの考えを表現してアプローチしましょう。

空欄にならないように項目を埋める

履歴書は空欄がないように作成します。記入することがない場合は「特になし」と記載するのが基本です。本人希望欄についても、とくに希望がなければ「貴社の規定に準じます」と書いておきましょう。

職務経歴書によるアピール

履歴書に添付する職務経歴書の書き方についてまとめています。

職務経歴書のポイント

職務経歴書は、前職までの経歴を記入するだけでなく、そのスキルを応募先の企業にどのように活かせるかをアピールできる書類です。簡潔に書くのは必須ですが、それでも履歴書以上に自己PRが可能です。職務経歴書は次の2つに気をつけて作成していきましょう。

自分自身が採用する立場になって、読みやすいか?興味を抱くような経歴書か?と想像しながら作ってください。

文章の羅列は読みにくい

職務経歴書のフォーマットはとくに決まっていませんが、自分の経歴をだらだら文章に羅列するのは読みにくく興味も持ってもらえません。最近ではネット経由でダウンロードできる職務履歴書フォーマットがあるので、そのテンプレートを利用して「期間(年月)」「企業名・配属・役職」「業務内容」などを記入していくほうが担当者も読みやすいでしょう。

職務経歴書には、大きく分けて時系列で経歴を書く「編年体式」と、スキルや職種別に経歴を記載する「キャリア式」の2種類があります。前職までのキャリアから適するタイプの方式を選んでください。

活かせそうな経験や知識は書いておく

転職先で貢献できそうなスキルと技術を軸にアピールしましょう。

接客や販売成績、ExcelやWordなどの知識、化粧品や漢方に関する販売経験や資格(例:日本メイクアップ技術検定や漢方薬・生薬認定薬剤師)、英検やTOEICなどの資格(外国人客の対応可能)なども含め、記載してください。

【まとめ】自己PRは妥協しない!

ここまで履歴書と職務経験書の記入ポイントをいくつか紹介してきました。

両書類とも、誤字脱字に気をつけて丁寧に作成するのが1つめの注意点。そして採用担当者が「会ってみたい」と興味を惹くような内容に仕上げるのが2つめのポイントです。

十人十色のようなありきたりの書類ではなく、応募先の企業が求めるニーズに合う特性・スキルをアピールすることが大切です。転職したい企業の方向性を調査し、自分の強みと心構えをしっかりと伝えましょう。