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登録販売者になってからの勉強法

登録販売者の試験に合格しても「研修」ができる立場になっただけ。働き始めが管理者要件獲得のためのスタートラインです。今後は試験で覚えた知識や薬効成分を、実務に落とし込む必要があります。お客さんからの問いに対し、満足してもらえる応対をするには登録販売者になってからも日々に勉強を継続する必要があります。

こちらのページでは、そんな新人登録販売者の効率よい勉強法をまとめています。

新人登販さん必見!日々の勉強とは

ドラッグストアの業務は接客だけでなく品出しや陳列、在庫管理、売り場作りなども多く、その範囲はOTC医薬品だけでなく日用品や食品などまで取り扱います。

初めてドラッグストアで働く人は仕事環境に慣れるのも大変でしょう。こちらでは、そんな忙しい新人登販さんでも効率的にOTC医薬品を学べる方法をまとめました。

成分・薬効と商品を結びつけて覚え直す

試験で勉強したことを忘れないうちに、成分・薬効と商品名を結びつけて覚えていきましょう。

例えば鎮痛薬の成分にはロキソニン・イブプロフェン・アセトアミノフェン・アスピリン・イソプロピルアンチピリンなどがあり、成分によって薬効や胃腸への負担などの違いがあります。店頭で働く場合は、これらの成分と商品名を結びつけて覚え直すことが必要です。

商品陳列をしながら、あるいは隙間時間を利用して店舗で取り扱っている商品と成分を頭に入れていきましょう。お客さんに問われる頻度の高い総合感冒薬や咳止め、鎮痛薬、鼻炎薬、胃腸薬、酔い止めなどから始めるのがおすすめです。

同じ成分でも配分量が異なる商品を理解する

商品と成分との結びつきがわかってきたら、同一効果があり同じ成分を使っている商品でも、成分の配分量の異なるものがあるのがわかってきます。

大まかでも構わないので、その配分量の違いが商品にどのような特徴をもたらしているかを理解しておきましょう。例えば胃腸への負担や眠気効果の有無、薬を服用する年齢制限などです。

各商品の用法の違いを知る

同じ効果のある商品でも、服用法が異なる場合があります。お客さんにすすめる際は、どのタイミングで1日何回服用するのか正しくアドバイスしなくてはいけません。お客さんの環境によっては1日1回のほうが服用しやすいケースもあります。働く店舗で取り扱う医薬品のアピールポイントにするためにも、各商品の用法をしっかりと覚えましょう。

必要に応じて病院受診を促すスキルを学ぶ

お客さんの症状によっては、医療機関への受診を促すスキルを養う必要があります。診察推進の明確なラインがないため難しいですが、自分で判断できないうちは先輩登録販売者や薬剤師などに指示を仰ぎましょう。

まずは下記のリストのように、お客さんの症状や期間、基礎疾患や副作用歴など、できるだけ正確に聞き出すスキルから習得してください。

新しく発売される医薬品を予習する

売場に並ぶ新しい医薬品・健康食品(サプリなど)情報をきちんと予習しておきましょう。とくにCMに出るような商品は、お客さんからの問い合わせが多くなります。

新商品とほかの同一効用商品との違いなど、明確化しておくとお客さんにわかりやすく説明できますよ。

OTC医薬品のリスク区分変更に敏感になる

登録販売者は既に学んでいる通り、医薬品はリスク区分されています。要指導医薬品と第一類医薬品は薬剤師しか取り扱いができず棚も消費者が手に取れない場所に配置されています。登録販売者が取り扱えるOTC医薬品は、第二類と第三類医薬品のみです。

ドラッグストアで働きながら医薬品情報に注意を払わなくてはいけないのが、スイッチOTCとも呼ばれる「リスク区分変更」ですよね。今まで第一類医薬品として扱われていた商品が、第二類医薬品へ変更されるなど、区分が変更になることを指します。

リスク区分は厚生労働省から通知されるものですが、お店のOTC医薬品データベースや報道など日常的チェックを怠らないようにしましょう。またある程度の要指導医薬品と第一類医薬品を把握しておくことも大切です。

継続して効率よく勉強するコツ

登録販売者として働きながら新知識を頭に入れていくのはなかなか難しいものです。こちらでは効率よく勉強できるコツを幾つか挙げていきます。

カテゴリーを決めてそこからスタート

第二類・第三類の医薬品は膨大な数になります。新人登販さんの場合は、まずは自分が担当するエリアや単純に興味のある分野、季節的に売れている商品からなど、どのカテゴリーからスタートするかを決めて、情報をインプットしましょう。

1つの分野を終えたらその関連商品を続けて覚えると、より効率的に頭に入ります。例えば花粉症の抗アレルギー剤を覚えたら、目薬の情報を学習するなどです。

集中しやすい時間帯を決める

人によって集中しやすい時間帯は異なります。午前中のほうが冴えている人、睡眠前の時間がよい人などさまざまです。電車通勤の人ならば、通勤時間中も意外に集中できる時間帯です。

自分が集中できる時間帯が分からない人は、幾つかの時間帯や隙間時間に勉強時間をあてて、どの時間に最も頭に入れやすいが試してください。

働きながら勉強しているわけですから根を詰めすぎても長く続きません。息抜きながらリラックスと集中を繰り返して学んでいきましょう。有名な作業法のひとつに「ポモドーロ・テクニック」があります。

効率よく作業するためには、「25分の作業時間+5分の休憩時間」を1セットとして、4セット続けるのが理想的という方法です。4セット後は15分~30分の休憩を取ります。これを応用して学習するのもよいでしょう。

場所を変える

自宅での勉強に煮詰まってきたら、場所を替えてみてはいかがでしょうか。

散歩がてらお気に入りのカフェで勉強したり、図書館などを利用するのもよい気分転換になります。お天気の良い日であれば、公園のベンチなどもいいでしょう。

自分に適した勉強方法を見つける

人によって集中できる勉強方法は異なります。登録販売者の学習は似たようなカタカナなども多く、日々新しい情報が更新されるため覚える事柄も膨大です。

短期間で頭に入れようをせず、できる範囲でコツコツ継続することが大事です。少しずつでも知識を増やし、現場でその知識を活かせるよう自分なりの接客法を併せて身につけましょう。