苦労して資格を取ったのに、少し給料が上がるだけで、お店ではあんまり重宝されない。売り手市場だと思ったら、入社後は他のバイトやパートと同じ扱いなのがなんとなく釈然としない…。
漏れ聞こえてくる登録販売者たちの不満の声は本当なのか、アンケートを実施し、さらに不満ごとにおすすめの職場を分析してみました。
実は、登録販売者の働き先は、薬局だけではないのです!
55人の回答は、半数以上が「ある」。では、あると答えた人は、どんな不満を持っているのでしょうか?
意外と深刻なコメントが続出。確かに、登録販売者の資格試験合格率は約4割と、ラクに取れるものではなく、受験料は1万5,000円程度で、受験するためにもテキスト代や通信講座代、通学代などがかかっているはず。もちろん時間もたっぷり使っているわけで…。それなのに苦労の対価が得られない、旨味を感じられないとなると、そりゃあ辞めたくもなります!
辞めたい理由で多く挙がっていた、働いているお店での扱いについて、もっと詳しく調査していきましょう。
なんと約8割が「ある」と回答!理由を分析してみると、大きくふたつに分類できました。「薬剤師に比べて、扱いが軽い!」と、「バイトより大変なのに、待遇はあまり変わらない」。
どちらも詳しく見ていくと、登録販売者の悲痛な叫びが聞こえて来ます。
もちろん薬剤師の方が重要ポジションなのはわかるけど、あまりにも扱いがぞんさいなのでは…という声がかなり多く挙がっています。
簡単な解決法として、薬剤師のいない店で働くことが挙げられます。
薬剤師がいない=第一類医薬品を置いていないコンビニやスーパーの薬販売コーナーなどが該当します。スーパーの薬販売も、最近は調剤薬局がセットになっているところもあるので、そうではないところを探すように注意してください。
コンビニ、スーパーの登録販売者の給与相場や働いている人の口コミは↓こちらにあります。
時給〜1,500円
コンビニの登録販売者
求人を見る
時給〜1,500円
スーパー・ホムセンの
登録販売者求人を見る
働く職場によっては、資格手当が少し上乗せされるだけというパターンも。管理者になったところで変わらず…というお店も多いようなので、果たして資格を取ったのが正解だったのか…と思ってしまっているようです(泣)。
そんな職場だけではないので、今すぐ転職をおすすめします!都内ならお昼〜夕方の時間帯で1,300〜1,500円という時給もざらにあります。
当サイトでは、登販おなじみの薬局はもちろん、スーパーやコンビニなどで働くメリットや給与が高い職場の紹介をしているので、ぜひチェックしてください。
メリットで探す
登録販売者が働ける
5つの職場
ここまでVS薬剤師のような構図を紹介してきてしまいましたが、もちろん薬剤師がいるということで安心できるというパターンも多いはずなので、調査をしてみました。
「薬剤師が店にいると安心する」と答えた方は約半数。実際にどんなときに助かったのか、聞いていきましょう。
業務中に薬剤師に質問して、知識を得ているという人もいました。
薬剤師がいるメリットを感じたい場合、働く職場はやはり薬局・調剤薬局がいちばん多いパターンですが、家電量販店の調剤薬局も選択肢のひとつ。
今の職場よりもお給料が多い店を探したい、他のチェーンも知りたいという登録販売者さんは、 薬局や家電量販店で時給が高い職場を調査しているページなどを参考にしてください。
時給〜1,340円
薬局の登録販売者
求人を見る
時給〜1,500円
家電量販店の登録販売者
求人を見る
逆に、「お店に薬剤師がいることで安心することはない」と答えた人の意見も見ていきましょう。
クールな意見が続出。メリットをまったく感じないような場合は、一度今の職場を離れて、薬剤師がいない職場を体験してみるのも手です。
薬剤師がいない場合、お薬を売る立場として登録販売者が上のポジションになる確率が高くなります。そのため、管理者要件を満たしていないと働けない職場も多いですが、逆に言うと管理者要件さえ満たしていれば、お店を任される立場になることも可能に。
コンビニや一部スーパーなどが該当しますので、条件や働く人の口コミを見て、ぜひご自身にあった職場を見つけてください。
時給〜1,500円
コンビニの登録販売者
求人を見る
時給〜1,500円
スーパー・ホムセンの
登録販売者求人を見る
ドラッグストアで勤務する場合、登録販売者はOTC医薬品だけを担当するのではなく化粧品や日用品、日用雑貨、食品も含めた販売、品出し、陳列作業などを行います。ドラッグストアは売り場面積が広いため、お客さんの相談にのるよりOTC販売以外の雑務に追われてしまい、働くモチベーションを失う人が多い、というのがアンケートから読み取れます。
ここでは「業界動向リサーチ」サイトに掲載の「コンビニ業界 売上ランキング(2022-2023年)※1」の上位3社と「ドラッグストア業界 売上高ランキング(2021-2022年)※2」の上位3社の中から、登録販売者のアルバイト・パートの求人をしている東京都内の店舗のうち、時給が高かった「ドラッグストアコスモス」と「ローソン」の募集内容を比較してみます。時給は、東京都内での一日の最低時給を参照。(2024年2月29日時点)東京都の最低賃金は2023年10月1日より1,113円。
コスモス薬品が運営するドラッグストアコスモス。2024年02月29日時点で全国に1,459店舗展開し、売上も伸び続けている成長企業です。そのため、積極的に登録販売者を採用し、時給も他のドラッグストアと比べて高めの設定になっています。
そんなドラッグストアコスモスの採用サイトで登録販売者として働ける募集内容(2024年3月5日時点)を確認すると、世田谷区や八王子市、あきる野市、武蔵村山市、町田市にある店舗の求人が掲載。その中から、町田市にある町田根岸店の求人情報をまとめてみました。
勤務時間 | [1] 08:00~12:30 [2] 12:00~16:30 [3] 16:00~21:15 |
---|---|
時給 | [1]パート 08:00~12:30 1,240円 [2]パート 12:00~16:30 1,240円 [3]パート 16:00~21:15 1,340円 ※17時までは1,240円 ※日曜・祝日勤務は時給100円アップ |
待遇 | 交通費規定支給、従業員割引制度、制服貸与、正社員登用制度 |
メリット | ・従業員割引が使える ・休みの希望は月3回まで申請可能でプライベートの予定を確保できる ・月20日程度の勤務で安定して働ける |
市販医薬品を販売する店舗展開を積極的に行っているローソン。そのため登録販売者の求人も多く、自宅近くでアクセスしやすい店舗を見つけやすいのではないでしょうか。またドラッグストアよりもシフトの自由度が高め。コンビニ業務も行いますが、医薬品売り場は登録販売者が担当するので、やりがいを感じるという声が多いようです。
そんなローソンの採用サイトで登録販売者として働ける募集内容(2024年3月5日時点)を確認すると、新宿区や江東区、港区、墨田区、文京区、世田谷区など様々なエリアの求人が37件も掲載。その中から、板橋区にある板橋蓮根二丁目店の求人情報をまとめてみました。
勤務時間 | 14:00~23:00の間でシフト制 週2日、1日5.5時間からOK |
---|---|
時給 | 時給1,150円 ※22時~23時深夜割増時給1,438円 |
待遇 | 交通費規定支給、制服貸与、正社員登用制度、保険加入あり |
メリット | ・プライベートを優先・充実できる ・駅チカ店舗で通勤が便利 ・eラーニングによる研修で実務経験を積める ・商品の物量が少ないため、身体の負担は少ない |